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MS&AD Well-being Sports Project 晴れスポ@宮城

2025年01月23日

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#パラスポーツ

#晴れスポ

主催: MS&ADインシュアランスグループ 共催: 読売新聞社 後援: 公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会、 一般社団法人大学スポーツ協会、柴田町、柴田町教育委員会 協力: NPO法人 幼児教育従事者研究開発機構、仙台大学、車いすバスケットボールチーム宮城MAX、宮城県ボッチャ協会

■MS&AD Well-being Sports Project 晴れスポ@宮城

MS&ADインシュアランスグループの主催する体験型スポーツイベント「MS&AD Well-being Sports Project 晴れスポ」が1月11日、仙台大学(宮城県柴田町)の船岡キャンパス第五体育館で行われた。このイベントは、各種スポーツの体験やパラスポーツのアスリートらとの交流を通した「共生社会の実現」を目指し、2022年秋にスタート。全国各地を巡り、今回で10回目の開催となった。2025年、宮城県初となるイベントに、近隣の住民を中心に親子ら計104人が参加して、アスリートらと心地よい汗を流した。

車いすバスケットボールを体験する参加者たち

「活力のある社会の発展と地球の健やかな未来を支えること」を企業理念に掲げ、その一環として様々なスポーツの支援にも力を入れている。「晴れスポ」も、スポーツを通じた「共生社会の実現」を目指して企画。「スポーツを体験して、心も身体も晴れ晴れしよう」をテーマに、アスリートらの指導によるランニング教室やパラスポーツ体験を通して、参加者に体を動かすことの喜びを伝える。こうした体験会に加え、講師役のアスリートが競技体験などを披露するトークショーも、スポーツの魅力を身近に感じられるイベントの目玉になっている。

アスリートのトークショー

今回は、陸上選手としてシドニー、アテネ、そして北京で行われたオリンピックに出場し、世界陸上などでメダルを獲得している為末大さんと

為末大さん

2011年のワールドカップドイツ大会で初優勝を果たし、大会MVPと得点王に輝いた元サッカー日本女子代表の澤穂希さんがゲストで参加。

澤穂希さん

さらにMS&ADインシュアランスグループ所属のアスリートから、白砂匠庸(しらまさ・たくや)選手(あいおいニッセイ同和損保)と椿浩平さん(三井住友海上 トライアスロン部コーチ)もイベントに加わった。白砂選手は2歳の時に事故で左手関節から先を失ったが、高校時代からスポーツを本格的に始め、東京2020パラリンピックでやり投げ(F46)で6位入賞を果たした。

白砂匠庸選手

椿さんはジュニア時代からトライアスロンの選手として活躍し、日本U19選手権で4連覇、日本選手権3位入賞を達成。2019年からは同じ三井住友海上に所属するパラトライアスロンの米岡聡選手のガイドとして活動し、東京2020パラリンピックで銅メダルを獲得した。現在は、三井住友海上 トライアスロン部でコーチを務めている。

椿浩平さん

イベントに先立って、MS&ADインシュアランス グループホールディングスの舩曵真一郎(ふなびき・しんいちろう)取締役社長 グループCEOが「昨年、パリで行われたオリンピックやパラリンピックには弊社から計10人の選手が出場し、その活躍の様子をテレビで観戦して大いに感激しました。今日は、その感激をみなさんにもお伝えしたいと思い、このイベントを企画しました。世界的な大会で活躍した有名なアスリートをお招きしていますので、様々なスポーツ体験を楽しんでください」と挨拶。

MS&ADインシュアランスグループホールディングス 舩曵 真一郎 取締役社長 グループCEO

続いて、宮城テレビアナウンサーの森尾絵美里さんの司会で、参加アスリートによるトークショーが始まった。親子連れの参加者が多いということで、「子どものころ、どんなスポーツをされていたのか、教えていただけますか?」という問いかけに、為末さんは5、6歳のころ水泳を始め、その後空手や体操を体験。足が速かったこともあって、小学2、3年生のころから陸上を始めた思い出を披露してくれた。「陸上以外の様々なスポーツも勧めるようなクラブで、楽しく競技を続けることができました。やっぱり楽しいってことは大事ですね」と話すと、共感の声が上がった。澤さんも3歳の時に水泳を始め、為末さん同様、体操教室に通ったこともあり、サッカーを始めたのは6歳から。自身の子どもにはサッカーはさせていないが、水泳とバレエを習わせているとのこと。「本人が好きなスポーツをやらせてあげたい」と話し、うなずいている参加者も多かった。

MS&ADインシュアランス グループに所属する2人には、パラスポーツに取り組む上で、大変だったり苦労したりする点について質問があった。白砂さんは元々、砲丸投げの選手だったが、リオのパラリンピックで種目になかったことから、急遽、やり投げに転向したという舞台裏を教えてくれた。義手をつけることで体のバランスを維持できるが、サイズ調整を年に1、2回行わなくてはならず、そのための費用もかさむという。今回は競技の体験がないため、ターボジャブ(長さ70センチ、重さ約300グラム)という室内でも練習できる小型のやりの投てきを実演し、美しい弧を描いて飛んでいく様子に子どもたちから歓声が上がった。

ターボジャブを使い投てきの実演をする白砂匠庸選手

椿さんは視覚障害を抱える選手といっしょに泳ぎ、二人乗りの自転車に乗って走行し、ランニングもいっしょに走ってゴールに導くガイドの役割を教えてくれた。「最初は横にいるだけでいいのかなと思っていたら、実際は2人で戦うという意味合いが強く、『自分の方からつぶれられない』という恐怖心がありました」と話すと、驚きの声が上がった。スタートからゴールまで一人のガイドが担当するため、選手が入賞すると、ガイドもメダルをもらえるという。

トークショーに続き、スポーツ競技の体験会が行われた。為末さんと椿さんはランニング教室を担当。椿さんが中心となってゲーム形式のウォーミングアップを行った後、為末さんがランニングを指導し、椿さんがサポート役を担った。

ゲーム形式のウォーミングアップをする椿浩平さんと参加者たち

小さな子どもに駆け寄って動作のコツを伝えたり、息の上がった大人を元気づけたり、講師の2人は大忙し。体幹の強さが大切なことを為末さんが強調し、前傾姿勢の大切さなど、身振りを交えて伝えた。後半ではチームに分かれ、リレー形式の練習もあり、まだ走れない幼児を抱えて親が走る場面も見られた。

前傾姿勢の作り方を伝える為末大さん

車いすバスケットボールの体験会も行われ、仙台市を拠点に活動している車いすバスケットボールチームの「宮城MAX」の選手たちがサポート。実際に競技用の車いすに乗って、その操作法やシュートの体験を行った。ボールを扱うためには腕の力が必要で、何度シュートをしてもボールがゴールに届かない人も。選手の指導を受けてシュートを決めると参加者からは拍手がわき起こった。

車いすに乗ったままシュートを打つ参加者

参加者たちはボッチャも体験した。ボッチャは目標となる白い球に自分の球を投げたり転がしたりして、いかに近づけるかを競う競技。宮城県ボッチャ協会のスタッフからルールの簡単な説明を受け、参加者がチームに分かれて試合形式で体験した。一投ごとに参加者の歓声とため息の交じった声が会場に響き、カーリングに似た駆け引きに夢中となる参加者も多かった。

澤穂希さんと一緒にボッチャ体験をする参加者

参加者は4班に分かれて、これらの競技を順番に体験していった。澤さんは車いすバスケットとボッチャ、白砂さんはボッチャの体験会をそれぞれサポートした。イベントを安全かつ円滑に楽しめるよう、仙台大学の学生たちが全体の運営をサポートしてくれた。仙台市内から参加した公務員の田口智之さん(45)は妻の瞳さん(44)、長男で小学校2年生の玄馬(はるま)君(7)と幼稚園年長組の蒼惟(あおい)君(6)の一家で参加。「家族で楽しみながら体を動かすことがほとんどないので、今回のイベントが貴重な機会になりました。一流のアスリートたちとも身近に接することができ、イベントを楽しめました」と話していた。

最後に、サッカー日本代表のユニフォームが当たるじゃんけん大会が行われ、参加者全員とアスリートが一緒に記念撮影。

イベントの行われた宮城は前日の降雪が嘘のように、好天に恵まれ、体を動かすのに適した「晴れスポ」日和に。今回のイベントが、心地よい汗を流すことで参加者同士の気持ちがアスリートと通じ合い、スポーツの魅力を文字通り体感できる格好の機会となったようだ。

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