2021年08月03日
主 催/読売新聞社 共 催/港区 協 力/一般社団法人全日本野球協会・公益財団法人全日本軟式野球連盟
野球やソフトボールを基にした新競技で、軟らかいボールを手で打って楽しむ「ベースボール5」の体験イベントが6月12日、港区の区スポーツセンターで開かれた。午前と午後の4部制で参加者を入れ替えながら実施され、約120人の小学生が新感覚のスポーツ体験を楽しんだ。
イベントは、新型コロナウイルスの感染防止策のため参加者を絞り、午前と午後の四部制に分けて行われた。全日本軟式野球連盟の指導者がルール指導や審判を務めた。 守備側に投手のいないB5は、打者が手でボールを打つところからプレーが始まる。攻撃側は、出塁すれば次の打者の初球で先の塁を目指すことになり、本塁に生還したりアウトになったりして戻っても、すぐに打順が回ってくるため、ほとんど休む暇がない。守備側も常に打球が飛んでくるため、一球一球、気を抜くことができず、子どもたちの集中力が続くのも特長だ。
4年生8人を連れて参加した港区の少年野球チーム「東京サニーズ」の黒田隆一監督(43)は、「試合中はほとんど動かない野球と違って、運動量が多く、サインもないので子どもたちが伸び伸びと体を動かしていて、見ていて楽しかった」と、B5の魅力を感じていた。
野球やソフトボールの普及も目的にした今回のイベントには、日ごろはチームなどでプレーしていない子どもたちの姿も多く見られた。港区立芝小学校の佐々木理仁君(6年)は、学校の友だちとチームを作って参加し、対戦相手の少年野球チームに負けない攻守を見せた。「ルールが簡単でわかりやすかった。中学校で野球をやってみたくなった」と話していた。 港区の少年野球チーム「さにーず芝浦4」の岡本大知君(5年)は、午前の部でヒットを量産したところ、講師の高橋さんから「由伸賞(MVP)」に選ばれた。「打つ方向を考えないといけなくて、頭を使っておもしろかった」と話し、高橋さんとの記念のツーショット撮影を喜んでいた。