「スポーツで楽しく子育てを」…今井絵理子さん

TOKYO2020とその先に向け、読売新聞がスポーツなどを通じて日本に活力を与える「元気、ニッポン!」プロジェクトのイベント「父子チャレンジアカデミー」が7月23日、スタートする。同イベントへの参加経験がある、歌手で参議院議員の今井絵理子さんに、スポーツの魅力や親子のコミュニケーションの大切さについて語ってもらった。

「父子チャレンジアカデミー」に参加して

生まれつき難聴の礼夢(らいむ)は、中学1年生。部活で野球を始め、私も休みの日にはキャッチボールの相手をしています。私より背が高くて、とても強いボールを投げてきます。スポーツを通じてコミュニケーションをとりたいと常々思っているので、必死になって息子のボールを受け止めています。

コミュニケーションということでは、わが家ではお料理を作りながら息子と会話することができません。目と目を合わせて、手話を通じて会話をしています。世のお父さん、お母さんを見ていると、仕事や家事に追われ、何かをしながら子どもさんと会話する機会が多いよう感じます。時には、じっくり目と目を合わせてコミュニケーションをとっていただきたいですね。心が通じ合います。

昨年、礼夢と一緒に「父子チャレンジアカデミー」に参加しました。障害者の方に配慮した運営に加え、理解のある関係者が多く、とても楽しくスポーツが体験でき、息子も満足そうでした。

名称に、今の時代背景が反映されていますよね。女性の社会進出が進み、男性の積極的な子育て参加が求められています。お父さん、お母さんだけでなく、地域で子育てをしていきましょう、というメッセージも込められているように感じます。

子どもの健全育成のため、スポーツと同じように大事な食育のプログラムもあります。こうしたイベントの開催を通じて、障害のある、ないに関わらず、みんなでスポーツが楽しめる環境ができるとよいですね。(談)