元気、ニッポン!

東京パラ2年前「ウェルカムTOKYOスポーツフェス」、港区で

2018年08月25日

#ウェルカムTOKYO

#カウントダウンイベント

#パラスポーツ

2020年東京パラリンピックの開催まで2年となった8月25日、パラスポーツに親しみ、体験もできる「ウェルカムTOKYOスポーツフェス2018in港区」(読売新聞社主催、東京都港区共催)が、港区スポーツセンターで開かれた。スポーツなどを通じて日本を元気にするため、読売新聞が20年とその先へ向けて展開する「元気、ニッポン!」プロジェクトの一環だ。

パラアスリートのトークショー

トークショーに先立ち、「東京パラリンピックでは車いすラグビーの公式練習会場となる予定の港区スポーツセンターで、パラスポーツを楽しんで、パラスポーツのすばらしさを多くの方に伝えていただきたい」とあいさつする武井雅昭港区長

元巨人軍投手で野球解説者の宮本和知さんが司会のトークショー「東京2020パラリンピックまで、あと2年」は、東京2020公認プログラムとして行われ、パラアスリートらがパネリストとして参加した。 08年北京パラリンピック車いす陸上金メダリスト、伊藤智也選手(バイエル)は、12年のロンドン・パラリンピックでも銀メダルを獲得した後、病気の治療のためにいったん引退した、と自身のこれまでを説明。昨年、再び現役に復帰して調整を重ねており、「東京パラリンピックを目指したいと思っている。パラリンピックに出場できれば、1着を目指していきたい」と決意を語った。

車いす卓球のナショナルチームメンバーとして活躍する茶田ゆきみ選手(スヴェンソン)は、「静岡県出身だが、2年前に、競技に専念しようと思い切って一人で東京に出てきた」と自己紹介。「あと2年はあっと言う間だと思うが、せっかくパラリンピックが東京で開かれる。小学生で病気になってから、支えてもらったたくさんの人に活躍を見てもらって、恩返しができればいいなと思う」と、20年への意欲を口にした。

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会アドバイザーで、IT会社「ワン・トゥー・テン」社長の沢辺芳明さんは、「車いすも東京パラリンピックで変わっていくだろうし、いろんなイノベーション(革新)が起きる大会にしていきたい」と語り、元サッカー日本代表で、日本障がい者サッカー連盟会長でもある北沢豪さんは「2020年の後のことも考えて、障害者スポーツも東京パラリンピックをゴールではなく、スタートにしないといけない。こうしたイベントを開いて、みなさんの目をパラリンピックに向けていくことは大事だ」と話した。司会の宮本さんは、「壇上のみなさんを応援して、みんなで2020年を盛り上げていきましょう」と会場に呼びかけた。

トークショーの登壇者たち(手前から宮本和知さん、伊藤智也選手、茶田ゆきみ選手、沢辺芳明さん)
宮本和知さん(左)と北沢豪さん(右)は旧知の仲であり、トークショーは大いに盛り上がった

車いす競技、ボッチャなどを体験

伊藤智也選手は陸上用車いすで子どもたちと真剣勝負を繰り広げた
伊藤智也選手は陸上用車いすで子どもたちと真剣勝負を繰り広げた

障害者スポーツを体験できるコーナーでは、小学生たちが車いす陸上や車いす卓球、ボッチャ、ブラインドサッカーと様々な種目に挑戦した。

伊藤選手の指導を受けながら、陸上用の車いすに乗った千葉市中央区の4年生、宇田川柚之介(ゆずのすけ)君(9)は「少し曲がっちゃったけど、風を切るみたいで楽しかった」と話した。伊藤選手との競走にも挑戦した埼玉県川口市の4年生、横尾一颯(いっさ)君(10)は、「車いすで走るのは気持ち良かったけど、伊藤さんは速かった」と目を輝かせていた。

車いすに乗って、茶田選手と車いす卓球で対戦した埼玉県志木市の5年生、川上朱音(しゅおん)さん(11)は「茶田さんに『ナイスコース』と言ってもらえた。うれしかった」と声を弾ませた。

参加者にラケットの握り方を指導する茶田ゆきみ選手
参加者にラケットの握り方を指導する茶田ゆきみ選手

「ボッチャ」の体験コーナーには、最新技術を使い、音や光で娯楽性を高めた「サイバーボッチャ」も置かれ、東京都港区の1年生、長谷部陽向(ひなた)君(7)は、「サイバーボッチャはピカピカ光って、かっこ良くて楽しい。またやりたい」と笑顔で語った。大田区の2年生、古市新(しん)君(7)も、「普通のボッチャも楽しかったが、サイバーボッチャは自動で点数も出してくれるので良い。ドキドキする」と話していた。 ブラインドサッカーは、元日本代表の鳥居健人選手(free bird mejirodai)らが講師となり、小学生や大人たちに交じってプレーしながら指導した。

最新技術に驚きの声が多かったサイバーボッチャ

最新技術に驚きの声が多かったサイバーボッチャ

ブラインドサッカーの指導を受ける参加者たち

ブラインドサッカーの指導を受ける参加者たち

ボッチャを楽しむ子どもたち

ボッチャを楽しむ子どもたち

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