元気、ニッポン!

ザ・コーポレートゲームズ東京2018アジアパシフィック

2018年12月01日

#ザ・コーポレートゲームズ

読売新聞がスポーツなどを通じて日本を元気にする「元気、ニッポン!」プロジェクトの一環として後援している市民参加型のスポーツ交流イベント「ザ・コーポレートゲームズ東京2018アジアパシフィック」が11月3、4の両日、東京都江東区、中央区の湾岸エリアを中心とした10会場で開かれ、130を超える企業・団体から参加した約8000人がリレーマラソンや綱引き、野球、卓球など12種目で気持ちのよい汗を流した。大会当日の模様を紹介する。

動画を視聴するにはiframeタグに対応したブラウザをご利用ください

リンクはこちら

東京・湾岸 8000人が参加

開会式を盛り上げた(右から)井上咲楽さん、定岡ゆう歩さん、山下耀子さん

コーポレートゲームズは、1回目が1988年に米サンフランシスコで開かれて以来、毎年開催されており、これまでに世界37か国の85都市で、合わせて100万人以上が参加している国際スポーツイベントだ。日本での開催は今年で5年目になる。

今年から、国連が推進する持続可能な開発目標(SDGs)を「見える化」する目的で外務省が創設した「ジャパンSDGsアクション・プラットフォーム」を後押しする取り組みプログラムとして同省のHPに掲載された。

3日午前10時から、江東区の夢の島競技場で開かれた開会式では、まず手嶋雅夫・実行委員会委員長が、「お互いに仲間を応援し合い、頑張ってください」と激励のあいさつ。リレーマラソンに参加するホリプロ所属のタレント、井上咲楽さん、定岡ゆう歩さん、山下耀子さんもゲスト参加し、軽妙なトークで場を盛り上げた。

最後に、ハーフとフルのリレーマラソンの号砲で、2日間の大会の幕を開けた。

スポーツを通じ、企業や団体の枠を超えた交流が目的の大会なだけに、2日間の各競技に加え、3日の夜には「ゲームズセレブレーション」と題した懇親イベントも開かれ、ボクシングの元WBCフライ級世界王者の内藤大助さんによるトークショーやアーティストライブなどを楽しみながら、参加者は互いの交流を深めた。

オーダーまくらの店「まくらぼ」を東日本を中心に25店舗展開する「大和屋ふとん」(本社・東京都町田市)は5年連続の参加で、今回は店長とその家族、社員ら50人がエントリー。自らもリレーフルマラソンに出場した齊藤淨一(きよかず)社長は、「参加者が一丸となっている姿を見て、『これだ』と思い、参加を決めました。社員が一つになれることで、離職率も下がりました」。

大手空調機メーカーのダイキン工業(本社・大阪市北区)では、リレーハーフマラソン、野球、フットサルに105人が出場。東京支社総務部総務グループの中山友里さんは、「事前の練習などを通じて、社内で部門を超えた横のつながりが生まれ、それまで知らなかった業務への理解が生まれるのに加え、大会に参加することで取引先の方との交流も深まる、とても貴重な機会です」と話していた。

多方向から伊藤選手のフォームを撮影、前方のスクリーンに映し出す
リレーマラソンが一斉にスタート

障害者競技へ理解深める

パラスポーツの「ボッチャ」を体験
パラスポーツの「ボッチャ」を体験

コーポレートゲームズでは、障害者スポーツへの理解を深めることを目標の一つに掲げており、それを後押しするプログラムも実施された。

夢の島競技場では3日、パラスポーツであるボッチャの体験会とトーナメント大会が、NECの協力により開かれた。

ボッチャは、重度脳性まひの人、または同程度の四肢重度機能障害を持つ人のために、ヨーロッパで考案された競技で、目標の白いボールに、二つのチームがそれぞれ赤と青のボールを6球ずつ転がし、より目標のボールに近づけた方が勝ちとなる。

この日、初めてボッチャをプレーしたという団体職員(33)は、「年齢や運動経験の有無に関係なく楽しめ、思った以上に盛り上がりました。パラスポーツを知る、よい経験でした」と話した。

同じ日、中央区の月島第一小学校では、2017年にトルコで開かれた、ろう者を対象としたスポーツの世界大会「デフリンピック」の卓球女子ダブルスで銅メダルを獲得した川﨑瑞恵さん(23)によるデモンストレーションが行われた。

ボッチャのようなパラスポーツに比べ、ろう者によるスポーツ競技の認知度が低いのが関係者の最大の悩み。12年に東京で開かれた世界ろう者卓球を目の当たりにし、世界を目指す決意を固めたという川崎さんは、「以前に比べると少し認知度は上がりましたが、まだ十分には知られていません。デフリンピックのことをよく知ってもらえるよう、これからも協力していきたい」と語っていた。

卓球のデモンストレーションをするデフリンピックメダリストの川﨑瑞恵さん
卓球のデモンストレーションをするデフリンピックメダリストの川﨑瑞恵さん

地元の子どもへ「かけっこ教室」

指導を受けて元気に走る子どもたち
指導を受けて元気に走る子どもたち

会場となっている地元の人との交流を深めようと、今年初めて、地元の子どもたちを対象にした「かけっこ教室」が開かれた。中央区の月島第一小学校で3日に開かれた同教室では、幼児と小学生の部に合わせて約20人が保護者と一緒に参加。

先生役を務めたのは、EPARKスポーツ公認のランニングトレーナーの鳥光健仁(とりみつたけのり)さんで、子どもには楽しく走ってもらうことを第一にし、具体的なアドバイスは保護者に伝えるという指導スタイル。

元気に走る子どもたちを前に、保護者に対し「まずはスタートとゴールをきちんと示してあげて、その間をしっかり走らせるように」などとアドバイスを行っていた。

地元・月島から4歳の長男と参加した会社員の女性(42)は、「足が速くなってほしいと思い参加しました。素人ではどう教えたらいいかわからないので、こういう催しはありがたいです」と語った。

主催=ザ・コーポレートゲームズ東京実行委員会(一般社団法人スポーツフォーライフジャパン+三井不動産レジデンシャル)

関連記事