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MS&AD Well-being Sports Project「晴れスポin徳島」

2025年01月08日

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#パラスポーツ

#晴れスポ

主催: MS&ADインシュアランスグループ
共催: 読売新聞社
後援: 公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会、 一般社団法人大学スポーツ協会、徳島市、徳島市教育委員会
協力: NPO法人 幼児教育従事者研究開発機構、徳島大学、徳島県パラスポーツ協会

■MS&AD Well-being Sports Project「晴れスポin徳島」

MS&ADインシュアランスグループの主催する体験型スポーツイベント「MS&AD Well-being Sports Project 晴れスポ」が12月21日(土)、徳島大学(徳島市)常三島キャンパスの体育館で行われた。このイベントは、日本各地でランニング教室やパラスポーツのアスリートらとの交流を通した「共生社会の実現」を目指し、2022年秋にスタート。各都市を巡り、今回で9回目の開催となる。四国では初となるイベントに、近隣の住民を中心に親子ら計103人が参加して、アスリートらと体を動かす楽しさを分かち合った。

ジャベリックスローのお手本をする白砂匠庸選手

「活力のある社会の発展と地球の健やかな未来を支えること」を企業理念に掲げるMS&ADインシュアランスグループは、スポーツ支援にも積極的に取り組んでいることでも知られる。「晴れスポ」も、スポーツを通じた「共生社会の実現」を目指して企画。「スポーツを体験して、心も身体も晴れ晴れしよう」をテーマに、アスリートらの指導によるランニング教室やパラスポーツ体験を通して、参加者に体を動かすことの喜びを伝える。こうした体験会に加え、講師役のアスリートが競技体験などを披露するトークショーも、スポーツの魅力を身近に感じられるイベントの目玉になっている。

参加者の前で行われたアスリートのトークショー

今回は、1992年のバルセロナオリンピック女子マラソンで銀メダル、96年のアトランタオリンピック女子マラソンで銅メダルを獲得した有森裕子さん。

有森裕子さん

元サッカー日本代表でサッカー解説者を務める北澤豪さん。

北澤豪さん

そして、なでしこジャパンで左サイドバックとして2011年ワールドカップドイツ大会初優勝に貢献した元プロサッカー選手の鮫島彩さんがゲストで参加。

鮫島彩さん

さらにMS&ADインシュアランスグループ所属のアスリートから、東京2020パラリンピックに出場してやり投げ(F46)で6位入賞を果たした白砂匠庸(しらまさ・たくや)選手(あいおいニッセイ同和損保)。

白砂匠庸選手

中学から陸上を始めてパリ2024パラリンピックではブラインドマラソンで10位に入り、10月の東京レガシーハーフマラソン男子視覚障がいの部で、世界記録で優勝した熊谷豊選手(三井ダイレクト損保)がイベントに加わった。

熊谷豊選手

白砂選手は2歳の時に事故で左手関節から先を失い、熊谷選手は生まれた時から視覚に障害を抱えている。

イベントに先立って、MS&ADインシュアランスグループホールディングスの田村悟専務執行役員が「保険を扱う企業として、皆様の生活を支援することに取り組んでおり、今回のイベントもスポーツを通して健やかな日々を送るきっかけにしていただきたいと企画しました。今回で9回目となり、これまで計1000人を超す方たちに参加していただいておりますが、四国では初めての開催となります。どうぞ、体を動かすことを存分に楽しんでください」と挨拶。

MS&ADインシュアランスグループ
田村 悟 専務執行役員

続いて、フリーアナウンサーの森本晴香さんの司会で、参加アスリートによるトークショーが始まった。親子連れの参会者が多いということで、「子どものころ、どんなスポーツをされていたのか、教えていただけますか?」という問いかけに、有森さんは子どもの時に股関節脱臼だったこともあって、スポーツとは縁遠く、「小学校の時は手芸クラブでした」と話すと会場がドッと沸いた。北澤さんは野球に熱中していて、「王貞治さんが僕にとってのヒーローですよ」と話し、「むしろサッカーは、父から言われて、無理やりやらされた感じ」と意外なエピソードに驚きの声が上がった。鮫島さんは子どものころは水泳に夢中で、テニス部にも入っていたという。ところが団体競技の方が向いていると感じ、サッカーを始めると面白くて夢中になったというエピソードを披露。

現役パラアスリートの2人には、パラスポーツに取り組む上で、大変だったり苦労したりする点について質問があった。熊谷選手は視覚に障害を抱えているため、競技中に給水ポイントでボトルが取れず戸惑ったことを教えてくれた。それでも、以前の大会で前を走っていた選手が戻ってきてボトルを渡してくれるなど、助け合う気持ちが根底にあることがうれしい思い出として残っているとも。白砂選手は元々、砲丸投げの選手だったが、リオのパラリンピックで種目になかったことから、急遽、やり投げに転向したというエピソードを披露。高校卒業後のことで、コーチ選びなども含めて一から準備や練習を始めなければならなかったという。

トークショーに続き、スポーツ競技の体験会が行われた。有森さんと熊谷選手はランニング教室を担当。入念な準備体操を行った後、有森さんが指導し、熊谷選手がサポート役を担った。

体幹を意識するための準備運動をする有森裕子さんと参加者

小さな子どもに駆け寄って動作のコツを伝えたり、息の上がった大人を鼓舞したり、講師の2人は大忙し。体幹の強さが大切なことを有森さんが強調し、モモを高く上げて踏み出すことなど、身振りを交えて伝えた。

モモ上げの練習をする熊谷豊選手と参加者

後半ではチームに分かれ、レース形式の練習もあり、練習を楽しみながらこなしていく子どもたちに対し、久しぶりに身体を動かしたという親が息を切らして床にへたり込む場面も見られた。

レース形式の練習をする参加者

北澤さんと鮫島さんは、聴覚障害のある人がプレーするデフサッカーの体験会をサポート。

鮫島さんからボールの蹴り方を教わる参加者

今年11月末から12月にかけてマレーシアで行われた「第10回アジア太平洋ろう者競技大会」に出場して優勝した、デフサッカー男子日本代表を含む日本ろう者サッカー協会のスタッフが指導してくれる貴重な機会となった。聴覚に障害があるため、コミュニケーションの多くを視覚に頼るため、ジェスチャーで意思疎通を図る体験やミニゲームを行った。

デフサッカー選手からジェスチャーを教わる参加者

北澤さんも鮫島さんもゲームに参加してパスを出したり、子どもたちに指示を出したり、密度の濃い体験会となった。

ゲーム形式の練習も実施

ジャベリックスローの体験会は白砂選手が指導し、徳島県パラスポーツ協会のスタッフがサポート。ターボジャブ(長さ70センチ、重さ約300グラム)という室内でも練習できる小型のやりの投てきを実演し、美しい弧を描いて飛んでいく様子に子どもたちから歓声が上がった。

ターボジャブの飛ぶ様子を説明する白砂選手

さらに小学校から始められるジャベリックボールの体験も行った。より遠くに投げるための手首の返し方などについて具体的な説明を受けて実際に投げると、思わぬ方向に飛んで行ってしまったり、コツを覚えて遠くまで飛ばせるようになったり、競技の難しさと面白さを実感している様子だった。

白砂選手からコツを教わる参加者

参加者は4班に分かれて、これらの競技を順番に体験していった。イベントを安全かつ円滑に楽しめるよう、徳島大学の学生たちが全体の運営をサポートしてくれた。徳島市内から参加した住瀬祥吾さん(42)は妻の史恵さん(42)、長女で小学校3年生の梨乃さん(9)の一家で参加。「家族で一緒に体を動かす機会が少ないので、このイベントが貴重な機会となった。テレビなどで活躍を見ていたアスリートとも身近に接することができ、イベントを楽しむことができました」と話していた。

最後に、サッカー日本代表のレプリカユニフォームが当たるじゃんけん大会が行われ、参加者全員とアスリートが一緒に記念撮影。

じゃんけん大会の様子

講師を務めた白砂選手と熊谷選手はロスパラリンピックを目指すことを伝えると会場からは激励の拍手が起きた。イベントの行われた徳島は師走とはいえ、好天に恵まれ、体を動かすのに快適な環境で、まさに「晴れスポ」日和となった。今回のイベントが、思い思いに汗を流すことで参加者同士の気持ちが通じ合い、スポーツの魅力を体感できる格好の機会となったようだ。

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