元気、ニッポン!

Jヴィレッジで夢の野球体験 元プロ選手が指導

復興へ 福島の子ども応援

2019年02月19日

#父子チャレンジアカデミー

東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興を目指す福島県の子どもたちを元気づけようと、プロ野球・読売巨人軍0Bらがコーチを務めるジャイアンツアカデミーの野球教室「父子チャレンジアカデミースペシャルin福島」が1月19日、復興のシンボルでもあるサッカー施設「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町、広野町)で開かれ、59組118人の親子が野球の基本を学び、その楽しさを体験しました。当日の様子を紹介します。

主催:NPO法人幼児教育従事者研究開発機構
共催:復興庁、読売新聞社
協力:読売巨人軍、福島民友新聞社
後援:福島県教育委員会

▲西村さんと投球練習する子どもたち

西村さんら6コーチ

同イベントは、読売新聞がスポーツなどを通じて日本を元気にする「元気、ニッポン!」プロジェクトの一環。ジャイアンツアカデミーからは、ジャイアンツで中継ぎ・抑え投手として活躍し、昨年現役を引退した西村健太朗さん、ジャイアンツを含め3チームでプレーした北篤さんら6人のコーチが参加した。

▲あいさつする橘復興副大臣

イベントのオープニングでは、橘慶一郎復興副大臣が「復興に向け福島県の皆さんが頑張ってくださっている中、来年は聖火リレーが福島県からスタートし、野球の試合も行われます。きょうは野球の基本と楽しさを教わり、未来の夢に向かって頑張ってください」とあいさつ。記念撮影に続いて、野球教室がスタートした。

教室では、学年ごとに三つの班に分かれ、「投げる」「打つ」「守る」といった野球の基本を順番に教わっていった。たとえば、「投げる」のパートでは、西村さんが手本となり、実際に投げるフォームを披露。「ひじを上げて」「腰をくるっと回して」といった基本的なアドバイスの声が飛び交っていた。

教室に続いて、コーチと一緒に野球を土台としたミニゲームが行われ、打ったボールが遠くに飛ぶたびに、全天候型の競技場内に大きな歓声が響き渡っていた。

いわき市から参加した小学3年生の遠藤佑晟君(8)は「西村コーチから腕の位置を直接教えてもらえて、うれしかった」。父親の成朗さん(43)は「このように子どもが元気よく動けるイベントは、復興の力になるのでありがたいです」と話していた。

▲鋭い打球にコーチも驚きの表情
▲熱心に北さんの指導を聞く子どもたち

プロの秘密語るトークショー

球教室の終了後、同所で西村さんと北さんのトークショーが行われた。
トークショーでは、それぞれが野球選手を目指すようになったきっかけを披露したのに続いて、野球選手の寮で出される食事のメニューといった、ふだん聞くことができない話題も飛び出して、子どもたちは熱心に耳を傾けていた。
最後に、プロ野球選手を目指す上で大事なこととして、西村さんが「周りの人の言うことをよく聞いて実践するように」とアドバイス。北さんは「壁に突き当たった時に、いかに乗り越えるかが大事」と呼びかけた。
トークショーを終えた西村さんは「子どもたちがはつらつとしていて、とても楽しく、あっという間の時間でした。これからは、ユニホーム姿で元気づけることはできませんが、こうしたイベントなど違った形で復興を応援していきたいです」と話していた。

▲笑顔でトークショーに臨んだ西村さん(左)と北さん
▲集合写真

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